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「草」は「(笑)」や「www」と同じ意味で使われるネット用語で、面白い事であったりウケる、笑えるといった事を指します。

読み方はそのまま「くさ」で、「早くも試合が逆転してて草」のように文末に付けたり「草生えた」といった使い方があり、反対にまったく笑えない場合は「草も生えない」といった表現もあります。

なぜ草がこのような意味で使われるようになったかというと、ネットでは古くから「w」を「笑い」の略として使っており、数が多いほど面白かったという表現していて、爆笑といったレベルの笑いは「wwwwwww」のようにwを連続して並べて書き込むわけですが、これが植物の草が生えているかのようなギザギザに見える事が由来して「草」と言われるようになりました。

2016年頃からツイッターやSNSなどで頻繁に見かけるようになり、2018年には雑誌などでも紹介されたりYouTuberの字幕などでも見かけるようになるなど、まだまだ一般的に知られる状態ではないものの、ネットを頻繁に見る方の間では草の認知度がかなり上がってきています。

もともとはネット掲示板の2ちゃんねる(現・5ch)で、2000年代前半頃にwwwを芝とか草という書き込みがされており、有名なホモビデオ「真夏の夜の淫夢」で様々な草の使い方や表現が生まれ、少しずつ他のサイトやSNSやなどにも広まっていきました。

草の使い方や表現については以下の通りです。
なお、草を知らない方もまだまだいる上、このような表現を不快に感じる方もいるようですので、慣れた間柄だけに使った方が無難かもしれません。

  • さすがにあれは草生えた
  • ほんといつもあの人のリアクション草
  • 草を禁じ得ない
  • えーそれは草
  • かなり草なんだが
  • 草草の草

「草不可避」という言葉もあり、これは草を避けられないという意味なので「笑うしか無い」「笑わざるを得ない」という意味があります。
また、草をさらに進化させた「竹」「竹林」「森」「山」といった言葉も使われるようになりましたが、草ほどの知名度はまだありません。

ネットでは結構使われるようになった草ですが、実際言葉にすると場所やシチュエーションによっては本当の植物の草と混同してしまうためか、2018年時点ではネット以外のリアルでは「草」と口に出して使う事はめったにありません(聞いたことはあります)。

※写真は大分県の岡城で2018年7月に撮影しました