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「メンヘラ」は心の病気を患った人達を指す用語で、ネット上では精神状態が不安定であったりそれっぽい言動をしている人に対して使われています。

精神的な病気を指す用語のため、ネガティブな意味で使われる場合がほとんどで、いい意味で使われる場面はほとんどなく、言われると不愉快に感じるかと思いますので、使用には注意が必要です。

ただ、実際にネットで使われている場面を見ると、実際に精神的な病気を抱えている方ではなく一時的に精神不安定であったり、辛い事があって落ち込んでいる人、気分が乗らず暗くなっている状態でも使われています。

男性と女性で異なりますが、よく「メンヘラ」と判断されてしまうであろう行動や言動は以下のようなものが挙げられます。

  • リストカットの跡がある
  • 「もうだめだ」「つらい」など弱気な発言が頻繁にある
  • 気分の上下がかなり激しい
  • 頻繁にツイッターなどのSNSを更新し、所謂かまってちゃん発言が多い
  • いつでも自分は理不尽な目にあっていると思っている

「メンヘラみたいな状態になりそう」という意味の「ヘラる」という用語もあります。

メンヘラという書き込みを見かけるのはネット掲示板の2ちゃんねる(現・5ch)や、ツイッターなどのSNS、ニコ生やツイキャスなどのユーザー配信サイトで、以下のような使い方や表現があります。

  • きつい事続いてメンヘラになりそう
  • メンヘラかよ
  • メンヘラメンヘラって簡単に言うなよ
  • あの界隈の女の子、メンヘラ多いよね
  • あーそう言えばあのメンヘラからLINEこなくなったな

語源となっているのは2ちゃんねるにある、精神衛生を意味する「メンタルヘルス」(mental health)という板で、その略である「メンヘル」に、「〇〇する人」の意味がある英語の「-er」をつけて、この板にいる人達は「メンヘラー」と呼ばれるようになり、これが更に短くして「メンヘラ」という用語が生まれました。

ネット用語としては比較的古くから使われており、遅くとも2000年代前半にはすでに「メンヘル」「メンヘラー」という書き込みが確認できました。
以前はよく「メンヘル」という表記をみかけましたが、2019年現在ではほとんど「メンヘラ」という表記であり、「メンヘル」や「メンヘラー」が使われてる場面は少ない状態です。